2022-01-01から1年間の記事一覧

仏教日記(16)

仏教日記(16) 悪魔は仏道にはげもうと思った人間を狙い撃ちするようである. 私、仏道にはげもうと思い立ち、この世の「快楽」と「不快」 を捨てることにしました.理由は如何? 理由は「ブッダのことば」大いなる章」642番に曰く: <快楽>と<不快>…

仏教学習日記『法華経講読』(43)

法華経講読(第43回) —————————————————————————————————— 爾時弥勒菩薩.作²是念¹ .今者世尊.現²神変相¹ . 以² 何因縁¹ .而有² 此瑞¹ 今仏世尊.入² 于三昧¹.是不可思議.現²稀有事¹.当²以問レ誰.誰能答者. —————————————————————————————————— 爾(…

仏教学習日記『法華経講読』(42)

法華経講読(第42回) —————————————————————————————————— 復見㊦諸仏般涅槃後.以²仏舎利¹.起㊥七宝塔㊤ —————————————————————————————————— 復(ま)た諸仏(しょぶつ)般涅槃(はつねはん)の後(のち)、仏舎利(ぶっしゃり)を以(も)って七宝塔(しっぽうとう)…

仏教学習日記『法華経講読』(41)

法華経講読(第41回) —————————————————————————————————— 復見²諸仏.般涅槃者¹. —————————————————————————————————— 復(ま)た諸仏(しょぶつ)の般涅槃(はつねはん)したもう者を見(み)、 —————————————————————————————————— 「般涅槃」とは直訳が「滅」…

仏教日記(15)

仏教日記(15) いろんな方の仏教に関する動画をよく楽しく拝見しているのですが、そういう動画で少し気になることを発見しました. ひっかかる点なので書いてみます.動画をアップされている方に直接コメントさせていただきたいのですが、多くの場合、動…

仏教学習日記『法華経講読』(40)

法華経講読(第40回) —————————————————————————————————— 復見³ 諸菩薩摩訶薩.種種因縁.種種信解.種種相貌.行²菩薩道¹. —————————————————————————————————— 復(ま)た諸(もろもろ)の菩薩摩訶薩(ぼさつまかさつ)の種々(しゅじゅ)の因縁(いんねん)、種…

仏教学習日記『法華経講読』(39)

法華経講読(第39回) —————————————————————————————————— 及聞²諸仏所説経法¹. 并見²彼諸比丘. 比丘尼 .優婆塞.優婆夷. 諸修行得道者¹. —————————————————————————————————— 及び諸仏(しょぶつ)の所説(しょせつ)の経法(きょうほう)を聞(き)き、并(な…

仏教日記(14)

仏教日記(14)よそのブログ(ライブドアブログ「仏教日記28」) であげているものをコピペでこちらのブログ にも番号修正してもってきました.ブログではこういうコメントが来ていました.内容をかいつまんで言いますと、「仏教もイスラム教もキリスト…

仏教日記(13)

仏教日記(13)ブッダとその一行がサーヴァッティー市に入る前後から、教団の活動年表は不明のようです.すでに初期段階で、覚りを成就した弟子たちは、ブッダと別れて、布教の旅に出たりしたとのことですから、その行動範囲、活動状況はまったくわかって…

仏教日記(12)

仏教日記(12) サーヴァッティー市がゆかりの地...ブッダの解説書はこのようにはじまっています.コーサラ国の首都にある宮殿でパセーナディ王とマッリカー妃が屋上デッキで茶をしばきながら会話をはずませています. パセーナディ王:あんた、自分よ…

仏教日記(11)

仏教日記(11) 実はアッサジの偈頌を聞いただけで、サーリプッタはもうほとんど「覚り」を得ていたのでした.それほど天才だったのですね.料理でいえばもう最後の味を塩コショーで整えるだけ.一体、アッサジはどんな偈頌をサーリプッタに詠唱したのでし…

仏教学習日記『法華経講読』(38)

法華経講読(第38回) 前回「六趣(ろくしゅ)」について学びましたが、とても重要な箇所でしたので、もう少しだけ書き足します. 仏様は言葉ではなく、映像として6つの世界がどんなものであるか、私たちに、私たちの心にお入りになり、確認させました.心は人…

仏教学習日記『法華経講読』(37)

法華経講読(第37回) —————————————————————————————————— 於² 此世界¹. 尽見²彼土六趣衆生. 此(こ)の世界に於(おい)て、尽(ことごと)く彼(か)の土(ど)の六趣(ろくしゅ)の衆生(しゅじょう)を見(み)、 —————————————————————————————————— 仏様が眉間白毫…

仏教日記(10)

仏教日記(10) ブッダの弟子にアッサジという人がいました.たまたま王舎城で托鉢していたときに、サーリプッタの目に止まりました. サーリプッタ:何だか、エレガントなひとやなあ.誰に師事 してはんのやろ、聞いてみよ. ちょっと、すんまへん、お宅…

仏教日記(9)

仏教日記(9) ウルヴェーラー(現ブッダ・ガヤー)でカッサパ三兄弟とその弟子たち総計1000名の帰依を受けると、ブッダは彼らを率いて、今度は当時のマガタ国の首都、ラージャガハ(王舎城)(現ラージギル)へと移動します.実はブッダは修行時代に、マガ…

仏教日記(8)

仏教日記(8)ブッダは、拝火儀式をするカッサパ三兄弟を教化してから得られた新たな弟子1000名を連れて、ガヤー市の象頭山に登って、「燃えている」説法をしたとあります.これは彼らが火の儀式をしてきたことによる配慮から、そのような説法を選んだと言…

仏教日記(7)

仏教日記(7) ベナレス、及びベナレス近郊のサールナートでの一連の教化を終えたブッダは、ブッダの覚りのふるさと、ウルヴェーラーに向かった.途中ピクニックに来ていた若者29名を教化し、ウルヴェーラーに戻ってきました. ここでは火の神様を崇拝する…

仏教日記(6)

仏教日記(6) ベナレス、及びベナレス近郊のサールナートでの一連の教化を終えた ブッダは、ブッダの覚りのふるさと、ウルヴェーラーに向かった. その途中、ブッダは道から少しそれた場所に広がる密林に入り、ある樹木 の下に座り、瞑想をしていた. たま…

仏教日記(5)

仏教日記(5) ブッダ在世の頃の仏教、仏滅後の仏教、大乗仏教が誕生してから の仏教、時代時代で覚りへの道も変わってきました. おおざっぱに言って、在世の頃の仏教はだれでも覚りを得て ブッダになることができました. しかし、仏滅後、こういう思想が…

仏教日記(4)

仏教日記(4) 覚りを得たブッダが最初に教化に向かったのは、嘗て苦行を共にした5人の仲間たちのところでした.ウルヴェーラー(現在のブッダガヤー)から300㌔ほど離れたベナレスまで出向きました.そんな遠くまで行ったのには訳があったはずです.お…

仏教学習日記『法華経講読』(36)

法華経講読(第36回) —————————————————————————————————— 下至²阿鼻地獄¹.上至² 阿迦尼吒天¹. 下(しも)は阿鼻地獄(あびじごく)に至(いた)り、上(かみ)は 阿迦尼吒天(あかにたてん)に至(いた)る. —————————————————————————————————— 阿鼻地獄というのは…

仏教日記(3)

仏教日記(3) 覚りを得れば、幸せな一生が暮らせるのでしょうか?それは前世の行ないによりますので、何とも言えません. サーリプッタと並んでブッダの教えを瞬時に理解した俊才・モッガラーナの場合、悟りを得ても尚、異教徒たちの謀略に会い 竹杖外道(…

仏教日記(2)

仏教日記(2) これまでの日記で、菩提樹の下でブッダが覚った内容というのは、 三世貫通の因果律だった、と推測しました.ではそれからブッダ が、その覚った内容を、伝道の旅に出るまで、どのように、まと め、他者にも納得いくような形に仕上げていった…

仏教学習日記『法華経講読』(35)

法華経講読(第35回) —————————————————————————————————— 爾時仏放²眉間白毫相光¹ .照²東方万八千世界¹.靡レ不周遍. 爾(そ)の時(とき)に仏(ほとけ)、眉間白毫相(みけんびゃくごうそう)の光を放って、東方万八千の世界を照らしたもうに、周遍(しゅうへん)…

仏教学習日記『法華経講読』(34)

法華経講読(第34回) —————————————————————————————————— 爾時会中.比丘.比丘尼.優婆塞.優婆夷.天竜.夜叉.乾闥婆.阿修羅.迦楼羅.緊那羅.摩睺羅伽.人非人.及諸小王.転輪聖王.是諸大衆.得²未曾有¹ 歓喜合掌一心観仏. 爾(そ)の時(とき)に会…

仏教学習日記『法華経講読』(33)

法華経講読(第33回) —————————————————————————————— 是時天雨²曼荼羅華.摩訶曼荼羅華.曼殊沙華.摩訶曼殊沙華. 而散²仏上及諸大衆¹ .普仏世界六種震動. ——————————————————————————————【書き下し文】 是(こ)の時(とき)に天(てん)より曼荼羅華(まん…

仏教日記(1)

仏教日記(1) 菩提樹の下でお釈迦様は何を覚ったか、今手元にある本 (中村元著「ブッダ入門」)に よると、「さとった結果、過去世を見通した」と書かれています.この本に限らず、 そういう説明をする本は多いようです. しかし、これは逆です.深い瞑想…

仏教学習日記『法華経講読』(32)

法華経講読(第32回) —————————————————————————————— 仏説此経已.結跏趺坐.入²於無量義処三昧¹.心身不動. ——————————————————————————————【書き下し文】 仏此(ほとけこ)の経(きょう)を説(と)き已(お)わって、 結跏趺坐(けっかふざ)し、無量義処(むり…

仏教学習日記『法華経講読』(31)

法華経講読(第31回) —————————————————————————————— 為²諸菩薩¹.説³大乗経.名² 無量義.教菩薩法.仏所護念¹ . 諸(もろもろ)の菩薩の為に大乗経の無量義・菩薩を教える法・仏に護念せらるると名づくを説きたもう. —————————————————————————————— 岩…

仏教学習日記『法華経講読』(30)

法華経講読(第30回) —————————————————————————————— 爾時世尊.四衆囲繞.供養恭敬.尊重讃嘆. 爾(そ)の時に世尊(せそん)、四衆(ししゅ)に囲繞(いにょう)せられ、供養(くよう)・恭敬(くぎょう).尊重(そんじゅう)・讃嘆(さんだん)せられて、 ———————…