仏教日記(16)

仏教日記(16)

 

悪魔は仏道にはげもうと思った人間を狙い撃ちするようである.

私、仏道にはげもうと思い立ち、この世の「快楽」と「不快」

を捨てることにしました.理由は如何?

理由は「ブッダのことば」大いなる章」642番に曰く:

 

<快楽>と<不快>とを捨て、清らかに涼しく、

とらわれることなく、全世界に打ち勝ったひと———

———彼をわたくしは<バラモン>とよぶ.

 

 

お釈迦様の時代は、りっぱな人を<バラモン>と

みなしていたようです.

 

さて、<快楽>と<不快>を捨てる、ということは

これはこの2つがセットになっているもので、

片方だけ捨てる、ということはできません.

表裏一体のものですから.

 

それはさておき、次の「全世界にうち勝つ」とは

どういうことでしょうか?

こんなことができたら、世界から戦争の悲劇が

なくなると思うのですが.これは何かの譬えでしょう.

 

世界は世界でも、自分自身の精神世界のすべてに

打ち勝つという理解でいいと思います.

 

それで、<快楽>と<不快>が 1 セットという

ことは、

「この世はいいこと半分、悪いこと半分でできている」

という前提で説かれていると思います.

 

「あ~気持ちいい」というプラスの総和は、

「あ~つらい」というマイナスの総和とが

打ち消し合って、ゼロに向かうという仮説の

もとでの行動決定を促す教えだと理解しましょう.

 

それでさっそくそう決めて、実行したのです.

 

したとたんに悪魔がやって来た.

 

悪魔言うよう、

「ドすけべな画像見に行こうよ」

ワレ返答して曰く、

「おいらそういうのを絶ったのだよ」

 

悪魔:あんれ、きのうまで、ど変態画像見てよろこんでいた

   者のいうセリフじゃないぞ.女のハダカ見たいだろ?

 

われ:見て気持ちのうれしくなるものは、いつか相殺されて

   見苦しいものを見させられるハメになるのだ.

   言っておくが、女のハダカは見なくて大丈夫だ.

   来世はワレは女に生まれて、自分のハダカを

   好きなだけ見て楽しむからさ.

 

悪魔:おめえ、バッカじゃねえのか?女に生まれたら

   女のハダカ見たい気持ちがなくなるんだよ.

 

われ:じゃ、それでいいじゃないか.もう帰ってくれ.

 

 

悪魔は落胆して帰っていきました.ビワだったか、アケビ

だったか忘れたけど、そういう実を脇から、ポトンと

落として行ったわけではないが、とりあえず、

悪魔の誘いの第1波はしのぎ切った.

 

これより、仏道6級に認定(自分で)する~.