仏教学習日記『法華経講読』(35)


法華経講読(第35回)

                                   
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爾時仏放²眉間白毫相光¹ .
照²東方万八千世界¹.靡レ不周遍.

爾(そ)の時(とき)に仏(ほとけ)、眉間白毫相(みけんびゃく
ごうそう)の光を放って、東方万八千の世界を照らしたもう
に、周遍(しゅうへん)せざることなし.

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 『白毫』ということは、仏教の興る前からあったインドの
古い時代の伝説です.伝説によると、非常に徳の勝れた人に
は32の相が具わると信じられていました.32の相については
先日学習した通りです.あれは仏像制作用の基準だったので、
多少の修正は必要です.あのままでは火星人になってしまい
ます.徳が積まれると、自然に具わってくる偉人の相という
ものがあって、そのひとつが眉間白毫相なのだということで
す.
———そんなところから光がでるのか?

———出ません.

———だったら、紛らわしいことを言うな.

———それはモノの譬えで、光が映写機から出ていて
.............それをスクリーンに映し出して、聴衆の方々に
..............お見せしている、という理解でいいかと思います.

———映写機などが古代インドにあったわけがないだろう.
.............ええかげんなことをいうな.   

———それは悪かった.そういう映像を聴衆と共有するため
.............念力を聴衆に送ったのだと考えましょう.

———いや、それは信じられない.眉間白毫相から光らしい
.............ものが出たような気になった、ということにしてくれ.

———そうしましょう.