仏教日記(10)


 仏教日記(10)

 


ブッダの弟子にアッサジという人がいました.たまたま王舎城
托鉢していたときに、サーリプッタの目に止まりました.

 

サーリプッタ:何だか、エレガントなひとやなあ.誰に師事
       してはんのやろ、聞いてみよ.
       ちょっと、すんまへん、お宅、先生は、いはんの
       ん?

 

アッサジ  :ああ、わてだっか?わての先生は、ゴータマ先生
       だす.わて、入門して、まだ日が浅いよって、
       あんまり先生の教え、よう知らへんのやけど、
       こんな教えだすわ:すべての物事は原因があって
       結果がある.すべては因縁に基づいている.

 

サーリプッタ:ほう、これはすごい.あらゆるモノは自分の力で
       生まれたモノではなく、原因があって生まれたわ
       けや、ゆうてんねんなあ.わても弟子入りしたい
       わ.先生を紹介してくれへんか?

 

アッサジ  :ええよ、ついておいで.


 そういうわけで、サーリプッタは友人モッガラーナを誘って
ブッダのもとに弟子入りしたのであります.  

 サーリプッタモッガラーナも、懐疑論者サンジャヤの弟子
だったのですが、ブッダの下で出家してから、それまでサンジ
ャヤのもとで修行していた弟子250名も一緒について行きまし
た.サンジャヤは、怒り狂って口から火を吹いたと言われてい
ます.ゴジラのように、ガオーと口から火を吹いたらしい.
ガオ~.  失礼、正しくは熱血を吐いたのだそうです.火の
ような、火とみまごうほどの血を吐いた、というわけでござい
ます.