仏教日記(12)


 仏教日記(12)
                                           

サーヴァッティー市がゆかりの地...ブッダの解説書は
このようにはじまっています.コーサラ国の首都にある宮殿で
パセーナディ王とマッリカー妃が屋上デッキで茶をしばきなが
ら会話をはずませています.

パセーナディ王:あんた、自分より大切な人っているかい?

マッリカー妃 :そんな人おらへん.自分自身が一番大切やん.

パセーナディ王:えー?ショック.わてを一番大切や、ゆうて
        くれへんのん?

マッリカー妃 :ほな、あんたかって、うちが一番大切や、ゆう
        てくれるんか?ゆわへんやろ?ゆうたとしても
        うそやろ?

パセーナディ王:つまり何や、海で船が沈んで一人用のゴムボート
        だけが残ったとき、あんた、わてを助けず、その
        ゴムボートを一人占めして、生き延びるんやな?

マッリカー妃 :あんたかって、逆の立場になったらそうやろ?


  それからふたりは悩んでブッダのところに行きました.
     行ってから挨拶を交わし、さっそく質問をしました.

パセーナディ王:せんせ、聞いとくんなはれ.わしより、自分が
        大切や、いいよりまんねん、うちのかみさん.

ブッダ    :それって、当たり前やん.誰かて、自分が一番
        可愛いで.文句ゆうたらんとき.

マッリカー妃 :あんた、せやろ、やっぱし.うちがゆうた通り
        やん.そのかわり、あんた死んだら、ちゃんと
        お弔いしたるやん.49日には納骨したるし、
        安心しとき.

  【結論】人は自分が一番可愛い.なのだが、それより
      仏法を大切として修行に励むとすれば、
      「糞を米に変えるが如し」と、お祖師さまが
      ご指南あそばされております.がんばってね!
       糞が米に変わる...そんなアホな