仏教学習日記『法華経講読』(27)


法華経講読(第27回)

                                   
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有² 四迦楼羅王¹.大威徳迦楼羅王.大身迦楼羅王.大満迦楼羅王
如意迦楼羅王.各与² 若干百千眷属¹倶.


迦楼羅(かるら)王あり、大威徳(だいいとく)大身王.大身(だいしん)
大身王.美(み)乾闥婆王.美音(みおん)乾闥婆王なり.各(おの
おの)若干(そこばく)百千(ひゃくせん)の眷属(けんぞく)と倶なり.


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迦楼羅」というのは金翅鳥(こんじちょう)あるいは(きんしちょう)
と訳されています.つまり鳥の仲間ということですが、鳥類の中では
一番優れたものなのだそうです.鷲が鳥の王様なら、金翅鳥は大王様
鳥が法話を聞くのか?と疑問を抱くのは自然のことと思います.鳥の
ことはわかりませんが、近所のあるネコが、お看経(かんきん)(信者
の家庭や法宅のご宝前[仏壇]で行なう日々の勤行)を始めるといつも
隣家の屋根にちょこんと座って、御宝前の間の窓から覗き込むように
して、じっと口唱するお題目を聞きに来るのです.
 法華経に書かれたこの竜やら鳥が法門を聞きに来る、というのも、
さもありなん.と言ったところです.