仏教学習日記『法華経講読』(7)


法華経講読(第7回)


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 羅睺羅母.耶輸陀羅比丘尼.亦与² 眷属¹倶.
  
 羅睺羅の母、耶輸陀羅比丘尼、亦眷属と倶なり
  ラゴラ        ヤシュタラ ビクニ  マタ ケンゾク トモ
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  菩薩摩訶薩八万人.

  菩薩摩訶薩八万人あり.
  ボサツ マカサツ
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お釈迦様がシッダッタ太子だったころのお妃、ヤショーダラ夫人のこと
ですが、漢文では耶輸陀羅(ヤシュタラ)、そして出家されて比丘尼
が名に付加され、耶輸陀羅比丘尼となりました.
耶輸陀羅は、釈尊成道後5年目に出家しました.

ここで八万人というのは、「多い」という意味の形容詞です.実数ではあ
りません.霊鷲山の説法会場には、数十名で満員になります.

摩訶薩(マカサツ)は菩薩と同じ意味です.摩訶(マカ)は「大きい」という意
味、薩(サツ)は「人」.なので摩訶薩は「大人」と訳せますが、一般には
「大士(ダイシ)」という称号が当てられているようです.

「大士」は、「大心之士」、つまり、「大きな理想をもった人」のことで
それは、まさに「仏になる大きな理想をもった人」ということです.