仏教学習日記『法華経講読』(21)


法華経講読(第21回)

                                   
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復有²名月天子.普香天子.宝光天子.四大天王¹.
与²其眷属万天子¹倶.


復(ま)た名月天子(みょうがつてんじ).普香天子
(ふこうてんじ).宝光天子(ほうこうてんじ).四
大天王あり.その眷属万(けんぞくまん)の天子と
倶(とも)なり.

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名月天子とは月のこと.月天子とも呼ばれています.昔の人は夜、
月に向かって月天子様を拝んでいました.今でもその名残りで
お月見の夜にはススキと団子をお供えします.
その名月天子様に人類が行けるなんて、夢だにしなかったこと
でしょう.人類は1969年、名月天子様に杭を打ち込んで、星条
旗を立ててきました.科学の力が神話を打ち破った瞬間でした.

名月天子が傷つき、法華経が穢された瞬間でもありました.
まあしかしそんなことを言ってたら、きりがありません.
すでに須弥山という山はこの地球上には特定できない存在物
ですし、諸天、神々の存在も特定化不能となってきました.

兜率天はどこにあるでしょうか?1由旬を10キロで計算すると
地球から32万由旬離れた天に存在するはずです.つまり、この
兜率天は320万キロの上空にあるはずなのですが、未だどのよう
な望遠鏡ででも発見されておりません.

今後とも発見されないと思います.でもいいじゃないですか?
そういうものは、心の中にある、ということで了解しましょう.

天国の話のついでに地獄がどこにあるか、見ておきましょう.
悪いことをして落ちる地獄は、一番近いところで、等活地獄
呼ばれる地獄です.地下50000キロという深いところにあるの
だそうです.地球の直径が12000キロですから、この地獄は地球
を通り越してなお38000キロの上空に存在することになっていま
す.同じく未だ、望遠鏡で発見されておりません.
 尚、月までの距離は384000キロですから、月の10分の1の
距離にあるはずなのですが…