仏教学習日記『法華経講読』(8)


法華経講読(第8回)

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 羅睺羅母.耶輸陀羅比丘尼.亦与² 眷属¹倶.
  
 羅睺羅の母、耶輸陀羅比丘尼、亦眷属と倶なり
  ラゴラ        ヤシュタラ ビクニ  マタ ケンゾク トモ

  菩薩摩訶薩八万人.

  菩薩摩訶薩八万人あり.
  ボサツ マカサツ

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覚りを得て6年後(15年後の説もある)カピラヴァットゥに
帰郷したブッダの一行はカピラ城周辺ででも托鉢をしていた.
ブッダ自身もブッダ帰郷後に出家した我が子ラーフラも妃の
ヤsショーダラー妃も托鉢をしていた.高楼の窓からその光景
を見ていた父シュッドーダナは、ブッダに懇願します.
「頼むから、城の周辺で托鉢などみっともないことはやめてくれ.
食事ならちゃんと城内で提供するのだから。」
それに対し、ブッダは托鉢が道の人の習わしですから続けますよ.」
さらに理髪師ウパーリをはじめ親族のほとんどを教化してしまった
ので父、シュッドーダナはまたもブッダに懇請します.

「お願いだからこれ以上身内を引き抜かないでくれ.城を継承して
 くれる者がいなくなって、国が潰れてしまう.」
 
さすがにこの願いは聞き届けられたと言います.

さて、こういう次第で、お妃は耶輸陀羅比丘尼の名で、法華経
連なっています.そして出家を果たせなかった人たちも、ブッダ
信者となってみんな帰依しました.

それから、実際の霊鷲山の説法場は、8万人はおろか80人でも
収容不能です.8万人は「たくさんの人」の比喩表現ということ
で理解しましょう.