語学学習日記(フランス語学習)フィフィ嬢 (14)

フィフィ嬢(14)


マドモワゼル フィフィ 
MADEMOISELLE  FIFI    
  

——————————【14】—————————————————

 Dans  la  salle   ils  trouvèrent  les  trois  officiers  de
moindre  grade:un lieutenant  Otto  de  Grossling*;deux  
sous- lieutenants,   Fritz  Scheunaubourg   et   le  marquis  
Wilhem  d' Eyrik,  un tout  petit blondin fier et brutal  avec
les hommes,  dur  aux vaincu,  et  violent comme une  arme  
à  feu.


.——————————(訳)—————————————————

  食堂には階級の低い3人の士官がいました:ひとりは
オットー・フォン・グロスリング中尉、そしてふたりの
少尉、フリッツ・ショイナウブルクとウィルヘルム・
フォン・アイリック侯爵である.ウィルヘルム侯爵はブ
ロンドの髪をした小柄な人物で部下に対しては.尊大で
粗暴、そして捕虜に対しては情容赦なく、乱暴なこと、
火炎放射器の如くであった.

  

——————————《語句》————————————————
            
salle:(f) 広間、大部屋、(個人宅の)食堂 salle à manger
      本文ではこのあと la salle à manger du château と言
   い換えをしているので、食堂の意味. 
marquis:[マルキ](m) 侯爵          
avec:(前) [toward に相当] ~に対して      
vaincu(e):(形) 打ち破られた、征服された、負けた;
        (名) 敗者
    本文
fier(fière):(形) 高慢な、尊大な
brutal:(形)  乱暴な、粗野な、粗暴な 
dur(e):(形) ①固い、❷難しい、つらい、きつい
  ❸きびしい、無情な;(人に対して)きびしい     
violent(e):(形) ❶荒々しい、激しい、❷乱暴な、粗暴な 

 

——————————≪ひとこと≫————————————————

Otto de Grossling:プロイセン軍の人なので、名前には
de ではなくvon がつくと思いますが、とりあえずこの
ままにしておきます.von は「~の」に当たる言葉で
ドイツでは貴族出身を表します.日本でも昔の貴族出身
には「~の」と言いましたよね.「源義経」なら「みな
もとの~」というふうに.とここまで書いたのですが、
次のウィルヘルム・アイリック侯爵はフランス語のまま
だと名前そのものがダイリックになってしまうので、や
っぱり、von に変えておきます.
Otto de Grossling → Otto von Grossling
Wilhem d' Eyrik → Wilhem von Eyrik

なお、訳本(光文社文庫)ではフォンになっていました.

できれば、もう一冊訳本をもっておきたいと思い、アマ
ゾンで見てみましたが。『モーパッサン全集第2巻』は
プレミア価格がついており、中古本で最低でも4391円
(送料300円を足すと4691円).貧乏の私にはとても
買えません.どなたか、第2巻をお持ちの方1000円で
お譲りいただけませんでしょうか?