仏教学習日記『法華経講読』(5)

 
法華経講読(第5回)


前回、主要列席者名が挙がりましたが、阿難尊者と
難陀尊者が同一人物ではないかという疑問点もあり
ますが、それはまた、仏教研究者の方々にお任せし
て、読み進めましょう.  お弟子さんの多くが座をな
したということで、どうぞよろしく.
   また別のご質問もあるかもしれません。経文は
耆闍崛山(ぎしゃくっせん)」なのに、なんで
霊鷲山」なんだ?別の山ではないのか?云々.

法華経王舎城近郊の耆闍崛山で説かれた、という
点には問題はないと思います.この名は梵語です.
音を漢字で拾っただけなので、意味訳をすれば
「鷲頭」になるのだそうです.山の形が鷲の頭に
似てるのだそうです.  なので「鷲頭山」になるとこ
ろですが、この山はお釈迦様がたいそうお気に入り
だったらしく、何度も足を運ばれたところから、
聖なる地の意味を込めて「霊」が冠されたと言います.
耆闍崛山霊鷲山は同じ山です.チョモランマと
エベレストが同じ山であるように.

では、続きを読みます.

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 「如レ是衆所² 知識¹ 大阿羅漢等」.
 (是の如き衆に知識せられたる大阿羅漢等なり.)
  カク  ゴト シュ チシキ      ダイアラカントウ

 「復有²学無学二千人¹ 」
 (復た学・無学の二千人あり).
  マ   ガク ムガク

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無学というのは、「全てを学び修めた」という意味です.
こういう仏教用語は、今の言葉とは少し違いますので、
ご注意いただきたいと思います.
中国語で、「学好」という表現がぴったりなのですが、
学業修了ということです.戴して「学」のほうは、まだ
学ぶべきモノがある、まだ未習の領域がある、というこ
とです.