仏教学習日記『法華経講読』(2)


 法華経講読2回目  

 

法華経をすでに読まれた方も多くいらっしゃると思います.
みなさん、これを読まれたときのご感想は
いかがでしたでしょうか?

私は、この法華経は、効能書きばかり書いてあって、
「ではどうすればその奇跡がいただけるのか?」
何度も疑問をもちました.

常不軽菩薩は亡くなる直前に
法華経十万偈を聞いて成仏されたとか.

法華経には、69384文字しかないはずなのに、どうして
10万偈も20万偈もの偈頌が聞けたのでしょう.  その法華経
1頌が4文字として40万文字にはなろうかと思われる.
それはいったいどこにある?

謎の多い経典ではありますが、正覚者たちが編んだ仏典
です.謎のひとつでも解けて、自分の正覚への道に取り
入れられればいいかなと思っております.

では続きを読みます.

「大比丘衆、万二千人と俱なりき.」

霊鷲山でお弟子さん1200人の中で、これから
法華経を説くところから始まります.
霊鷲山の説法場所の画像をみましたが、あの
広さに、12000人は、絶対収容できません.
せいぜい、すし詰め状態で、やっと観光バス1台
分の見学者が「何とか見てきました.」と言える
小さな場所です.

ではどう読むかといいますと、12000という数字
は、「その場所が、満席になった.」という形容詞だと
解釈します.

これは誇張表現と受け止めるのではなく、釈尊
説教場面の荘厳のためにこういう言い回しを
していると受け止めましょう.

経典に出て来る数字は、4、8、16、32・・
その倍数です.4が「完全」という意味をもって
いるためです.  9という数字もあります.
前後左右に4隅で8、そして中央を数えて、9
になります.
つまり、4の倍数、もしくは9が出てきたら、
「完全に満たした」という「荘厳形容詞」と
考えてください.